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技術者としての私の最後の仕事は、2005年8月から2年かけて行なった中央アジア・ウズベキスタンの首都タシケントの近郊にあった鉄骨製作会社Toytepaに対するアドバイザー業務でした。

都合5回かの地を訪問し、その間1回は日本へ招き、わが国の同業会社の最先端の技術を研修させました。 本業務は欧州復興開発銀行、(EBRD European Bank for Construction and Development)のTAM Programmeに基づくもので、千代田化工建設勤務当時の先輩の紹介・推挙により従事したものです。 大学での卒論が『ユニオンアーク溶接の研究』と、一応鉄骨構造の専攻ということになりますが、なにせ20年前に実業務を離れており、自分の錆びきった技術知見で役立つのかどうか、加えて言葉の問題もあり、社会体制の違い、食事などなど、不安に満ちたスタートでしたが、先輩のご助力もあり、何とか無事に完了することができました。 ウズベキスタン人の人柄の良さ、対日感情の良さ、そして何よりも抜けるような青い空の下での仕事は気持ちよく、休日には交易の十字路と称されるサマルカンドやブハラなどシルクロードのオアシスの街を訪ね、タジキスタンとの国境近くの峠からは、遠く天山山脈を望むなど、楽しい仕事をすることができました。この最後の仕事、それに、その前に滞在したアルジェリアでの仕事などについては、改めてご紹介する機会があると思いますが、いずれにしても、昨年2007年7月に最終報告書を受理されてからは、いわゆる業務からはなれ、開放気分を満喫しております。 これといった趣味を持たない私としては、ただ漫然とTVの番人というわけにもいかないので、それまで経験したことのないボランティアの世界に飛び込んでいます。

当初は、それこそ唯一の趣味といってもよい日本建築の知識を活かして横浜三渓園のガイドをしたいと思っていたのですが、空きがないために、昨年8月から横浜市磯子区の国際交流コーナーの運営委員となり、現在、月2回、水曜日に区役所内の相談コーナーの窓口を担当するとともに、毎月第4土曜日に開催するプチサロンの計画・運営に従事しております。プチサロンは、「知っていますか?世界の国々」と称して、外国人あるいは海外に滞在したことのある方を講師に、その国の事情を聞く集まりです。直近の計画としては、7月は「日本文化の紹介」ということで、大正琴の演奏や茶道、浴衣の着付け教室、そしてミニ盆踊りで盛り上げようと企画しており、ふだん集まりの少ない外国人を中心に声をかけようと思っています。

8月は夏休みで、9月には、戸塚区在住の私の知人に依頼し、ミャンマー(旧ビルマ)のお話を聞くことになっています。ちなみに、私自身、昨年8月はウズベキスタン、今年の3月にサウジアラビアと、民族衣装を身にまとって、お話しました。国際交流コーナーに加えて、今年の4月から、YMCA 専門学校日本語学科の学生さんを対象にしたチュターのボランティアをしております。私自身は、現在、インド・デリーから来日した若い女性のチューターで、毎週木曜日の午後に学校へ行き、その学生さんの相手をしております。正直なところまだ不慣れで、どのように対応すべきかわからないでいるのですが、当面は、この秋にある「日本語能力検定試験2級」の合格を目指したお手伝いを主に、日本の文化・社会など、広く知っていただくようなお話をしていきたいと考えております。日本語学科に在籍の留学生は約80名、中国・台湾系の学生さんが6割を占めています。授業参観や日本語による発表会など、定期的に学生さんたちと交流する機会もあり、若い人たちと接触することは楽しいものです。若い人は、いずこの国も同じで、元気でにぎやかですが、彼らと国際交流のプチサロンとがうまく交流(?)できないか、目下思案しているところです

70歳を過ぎ、筋力が落ちるだけ落ちていますので、その回復、いや回復は無理でも、せめて体力維持のために磯子スポーツセンターへ通うよう努めております。毎週火曜日には65歳以上を対象にした筋力増強・転倒防止教室と自己トレーニング、そして金曜日には太極拳教室に通っています。教室からもどると、疲れてしまい、ついうとうとすることが多いのですが、まあ何とか健康だけは維持しております。

そんなわけで、ボランティアにトレーニングと、結構忙しく毎日を過ごしている今日この頃です (平成20年 8月)

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